基礎代謝量の基準を自動計算してみよう。基礎代謝を知って健康的ダイエット!
自分の基礎代謝量を知って、一日の摂取カロリーを抑えれば
健康的なダイエットができますね!
では、基礎代謝量はどうやって知るのでしょうか。
基礎代謝量は年齢・身長・体重・性別・体脂肪率で簡単に計算できます!!
体脂肪率はなくても計算できます!
さっそく計算してみましょう!
厚生労働省の計算式
「日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会」の報告書74ページによれば、参照体重における基礎代謝基準値を定めているので
基礎代謝量(kcal/日)=基礎代謝基準値(kcal/kg/日) × 体重(kg)
で求める。
正確さ的には、大まかな年齢別と参照体重をベースに基準値を定めているので、簡易的な計算結果だと思います。2015年の策定検討会から現役世代で少し代謝が落ちているが、高齢者は逆に代謝が上がっている。人生100年時代(笑)
子供は、高めの設定になっているのであてにしない方がよさげ。
年齢 | 男性 (kcal/kg/日) | 女性 (kcal/kg/日) |
1~2歳 | 61.0 | 59.7 |
3~5歳 | 54.8 | 52.2 |
6~7歳 | 44.3 | 41.9 |
8~9歳 | 40.8 | 38.3 |
10~11歳 | 37.4 | 34.8 |
12~14歳 | 31.0 | 29.6 |
15~17歳 | 27.0 | 25.3 |
18~29歳 | 23.7 | 22.1 |
30~49歳 | 22.5 | 21.9 |
50歳~64歳 | 21.8 | 20.7 |
64歳~74歳 | 21.6 | 20.7 |
75歳~ | 21.5 | 20.7 |
ハリス・ベネディクト(Harris-Benedict)の式
1919年にハリスさんがおそらく発表したんでしょう(推測)
ハリス・ベネディクトの方程式が国際的にも広く使われているようですが、
元々、日本人用に作られていない為、数値は高めに出るようで、
日本人版に修正した計算式で求めることが多いみたいですね。
基礎代謝量(BMR)というよりは、基礎エネルギー消費量(BEE)を算出するようですが、違いが分かりません(笑)
(Harris-Benedictの式 1919年)
男性:66.4730+13.7516×体重+5.0033×身長-6.7550×年齢
女性:655.0955+9.5634×体重+1.8496×身長-4.6756×年齢
(Harris-Benedictの式 ロゼ・シズガルによる1984年改良版)
男性:88.362+13.397×体重+4.799×身長-5.677×年齢
女性:447.593+9.247×体重+3.098×身長-4.330×年齢
ハリス・ベネディクト(日本版)
男性:66+13.7×体重kg+5.0×身長cm-6.8×年齢
女性:665.1+9.6×体重kg+1.7×身長cm-7.0×年齢
実際に計算してみると、オリジナルも日本版も大した差がないような気がしますが…
日本の現場レベルでは簡易的に通常のハリスベネディクトの式に95%が使わる?っていう説もあるようです。
Hariis-Benedictの式(1984改良版)は、日本ではほとんど採用されてなくて、上記の厚生労働省式の策定検討会でも無視されているので、自動計算してない。研究は進化してるよ。。
Mifflin St.Joerの式
1990年にミフリンさんが発表して、上記のハリスベネディクト式よりも正確であると示したらしい。過去100年でのライフスタイルの変化もあるからね。
男性:9.99×体重+6.25×身長-4.92×年齢+5
女性:9.99×体重+6.25×身長-4.92×年齢-161
この式を簡易的にした10×体重+6.25×身長-5×年齢がよく使われるけど、特に結果に影響ない。1919のハリス・ベネディクト式よりも5%ぐらい低くなるようで、現場レベルで95%ってのはそこから来てるのかな…
国立健康・栄養研究所の式(Ganpule et al., 2007)
厚生労働省の報告書によれば、この式は全年齢層で比較的、妥当性が高いそうです。
ハリス・ベネディクトでは年齢・性別によって誤差が大きいようで、補正されているとのことです。
結構、信頼度高いかも。
男性:(0.0481×体重+0.0234×身長-0.0138×年齢-0.4235)×1,000/4.186
女性:(0.0481×体重+0.0234×身長-0.0138×年齢-0.9708)×1,000/4.186
ていうか、国立健康・研究所って始めて聞きましたが、いろいろ調べていると、難しいそうな論文ばかり・・・
※式では、男女の係数を0.1238 と 0.5473×(男1,女2)を分けるのが公式らしいが、結果として同じだ。
Schofieldの式
1985年?に発表されたようで、国際的な推定式の一つ
特徴としては、体重のみで計算できる!
年齢 | 計算式 |
18~29歳 | 男性:(0.063×体重+2.896)×1,000/4.186 女性:(0.062×体重+2.036)×1,000/4.186 |
30~59歳 | 男性:(0.048×体重+3.653)×1,000/4.186 女性:(0.034×体重+3.538)×1,000/4.186 |
60歳~ | 男性:(0.049×体重+2.459)×1,000/4.186 女性:(0.038×体重+2.755)×1,000/4.186 |
FAO/WHO/UNUの式
こちらも1985年?に発表されたようで、データベースとしてはSchofieldと同じデータを元にしているようです。
特徴としては、身長と体重で計算できる!
年齢 | 計算式 |
18~29歳 | 男性:(64.4×体重-113.0×身長 / 100+3,000)/ 4.186 女性:(55.6×体重+1,397.4×身長 / 100+148)/ 4.186 |
30~59歳 | 男性:(47.2×体重+66.9×身長 / 100+3,769)/ 4.186 女性:(36.4×体重+104.6×身長 / 100+3,619)/ 4.186 |
60歳~ | 男性:(36.8×体重+4,719.5×身長 / 100-4,481)/ 4.186 女性:(38.5×体重+2,665.2×身長 / 100-1,264)/ 4.186 |
ちなみにFAOって何ですか。
FAO:国際連合食糧農業機関(Food and Agriculture Organization of the United Nations)
WHO:世界保健機構(World Health Organization)
UNU:国連連合大学?
だそうです。
国立スポーツ科学センター(JISS)の式
こちらは、個人的は一番信頼度高いと思いました。
基礎代謝量は、筋肉がある人とない人だと全然違うらしく、
同じ体重でも、ぷよぷよか、筋肉質かで正確な値がでそうな予感です。
特徴としては、体重と体脂肪率で計算できる!
基礎代謝量=28.5×(体重 -(体重×体脂肪率))
Katch-McArdle式
キャッチ・マカードルの式、これは上記の国立スポーツ科学センターの式に似ていて
体重と体脂肪率で計算できる!
体重・体脂肪に係数を掛けて、370を加算するタイプで、安静時消費エネルギー(Resting Daily Energy Expenditure)を算出します。
基礎代謝量=370+21.6×(体重 -(体重×体脂肪率))
参考:厚生労働省:日本人の食事摂取基準2015、日本人の食事摂取基準2020
生活レベルによる消費カロリー計算
基礎代謝量は、ただ生きてるだけで消費するエネルギーだから、実際にはテレビみたり、運動したり、仕事したり、散歩したりする。
そんな生活の活動レベルによって、1日に必要なエネルギーが計算できる。単純な話、ダイエットするなら、これよりも多く食べたら太るし。少なく食べたら痩せる。
要は、食べてもいいけど、運動しろってことだな!
生活活動レベルと倍率 | 日常生活の例 | 仕事レベル |
レベル1(1.3倍) | 1時間ぐらい買い物や散歩あとは、横になってテレビ見たり、談話、音楽鑑賞したりする生活。 | ゆったり休日、ニート |
レベル2(1.5倍) | 通勤や仕事で2時間ぐらい歩いたり、家事とかで立つことが多いが、大部分は座って事務したり、談話している生活 | 事務職、主婦 |
レベル3(1.7倍) | レベル2の人が1時間ぐらい早歩きやサイクリングしたり、大部分が立ち仕事で1時間ぐらい強い運動する生活 | 接客業、営業職 |
レベル4(1.9倍) | 1時間ぐらい激しいトレーニング。木材の運搬や農作業 | 現場作業員 |
エネルギー産生栄養バランス
昔は、PFCバランスって呼ばれていたらしい。P(タンパク質)F(脂質)C(炭水化物)。栄養学的にバランスを考えた栄養素のバランスを示したもので、上記の厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)策定検討会」の報告書170ページによれば、下記の計算範囲で摂取を目安にすればいいらしい。
タンパク質(g) = 必要エネルギー×13~20%÷4(kcal/1g)
脂質(g) = 必要エネルギー × 20~30% ÷ 9(kcal/1g)
炭水化物(g) = 必要エネルギー ×50~65%÷4(kcal/1g)
当サイトでは、大体P:F:C=15:25:60で計算しているが、厳密にならなくてもいいぞ。
また、筋トレをしている人はマクロ栄養素っていうものを。twitterで100万人超のフォロワーがいる@Testosteroneさんが、著書「筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方」で提唱したマクロ管理法では下記の計算式で計算する。筋肉の基となるたんぱく質が多めのメニューになるように設定されている。
タンパク質(g) = 体重×2
脂質(g) = 活動エネルギー × 0.25 ÷ 9
炭水化物(g) = (活動エネルギー - タンパク質×4 - 脂質×9)÷4
これで算出した栄養素を食べたら体重維持できるし、脂質と炭水化物を減らせば痩せる。増やせば増量できるってことです。
2020/07/05